浅利秀樹大使のUNRWA運営イルビド難民キャンプ訪問

令和7年9月22日
2025年9月22日、浅利秀樹駐ヨルダン大使は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営するイルビド県のフスン女子学校を訪問し、日本が支援中の学校のカウンセラーを通じた「メンタルヘルス及び心理社会的支援」活動を視察しました。この機会に浅利大使は、同じイルビド県にあるガーデン難民キャンプも訪問し、シリアから逃れてきたパレスチナ難民の生活状況も視察して日本が支援する現金給付受給家族と面会しました。
 
訪問中、浅利大使はベッカーUNRWAヨルダン事務所長から、UNRWAの最近の活動やプログラムについて説明を受けました。
 
浅利大使からは、パレスチナ難民に対して、ヨルダンを含む地域全体で重要なサービスを提供しているUNRWAの役割に深い感謝の気持ちを表明しました。さらに、UNRWAが昨今直面している重大な課題を認識しており、最も脆弱な人々の生活を支えるUNRWAの努力に対する、日本の揺るぎない支援を再確認しました。
 
ベッカー事務所長は、「UNRWAにしか頼ることのできないシリアから逃れてきた最も脆弱なパレスチナ難民は、日本政府の寛大な貢献により、現金給付を含む重要な人道サービスを受けることができている。日本の支援は他にもパレスチナ難民のサマー・キャンプ、学習回復イニシアティブ、数万人の生徒にMHPSSを提供する学校カウンセラー雇用への資金も提供している。継続する財政危機の中で、UNRWAが提供するこれらのサービスは、日本とUNRWAとの揺るぎない継続的なパートナーシップなしでは不可能である」と述べました。
 
日本政府は、 UNRWAヨルダン事務所に対して2025年3月から2026年3月までの期間、「ヨルダンのパレスチナ難民に対する社会安全、教育、心理社会的、保護サービスにおける重要な人道支援」プロジェクトのために約200万米ドルを拠出しています。脆弱な立場にあるパレスチナ難民に基本的なニーズを満たす支援を提供している他、青少年の教育や研修への支援も実施しています。

 


フスン女子学校でのメンタルヘルスの授業の視察


フスン女子学校
 
 
ガーデンキャンプでの視察