令和5年度補正予算 「ヨルダンにおける難民集中地域での気候変動及び天然資源危機への緊急対応、洪水・干ばつ・森林火災への自然災害リスク軽減及びコミュニティを基礎とした解決 」 完了式の実施

令和7年3月27日
2025年3月26日、浅利秀樹大使は、ムハンマド・アル・ヒヤーリ農業省次官及びナビール・アッサーフ当地FAO代表とともに、令和5年度補正予算案件「ヨルダンにおける難民集中地域での気候変動及び天然資源危機への緊急対応、洪水・干ばつ・森林火災への自然災害リスク軽減及びコミュニティを基礎とした解決」(供与額約34万米ドル)案件の完了式に出席しました。

本案件の目的は、ザアタリ難民キャンプ、アジュルン県及びジェラシュ県におけるシリア難民及びヨルダン人脆弱層を対象に、1)「キャッシュ・フォー・ワーク」のスキームを活用してシリア難民とホスト・コミュニティに雇用の機会を創出、2)また、森林火災や洪水に対する耐火性のある苗木の植樹を進める効果的な支援を提供し、危機への対応力向上と被害の軽減を図りました。

具体的には、本案件の実施により、森林火災の被害を受けた地域を含む70ヘクタールの森林を再生し、58,000本の苗木を植樹した他、リア難民及びホスト・コミュニティ向けに110以上の雇用機会を創出しました。

さらに、地域のコミュニティ団体に対し、防災対策や養蜂などの持続可能な生計手段に関する研修と手段の提供を行い、災害リスクの軽減とレジリエンス向上を図り、事業の持続可能性を確保しています。また、難民と受入れコミュニティ双方の参画を促進することで、地域社会の平和と安定の実現にも貢献しました。