新型コロナウイルス感染症関連情報等(ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等 :5月4日)
●地方自治省とアンマン市は,5日(火),6日(水)の2日間,不安定な天候により非常事態を宣言しました。洪水を避け,雨の際にはスリップに気をつけるようにとのことです。
●ヨルダン政府は,全ての経済セクターにつき,6日(水)から操業再開となり,全稼働での操業を許可されていないセクターに関しては,ヨルダン人が従業員の75%以下にならないとの条件の下,操業を行うことになると説明しました。これ以上詳細な説明はなかったので,引き続き注視していきます。
●明5日は,ナンバープレート末尾が奇数の車が通行可能ですので,ご注意下さい。
●ヨルダン政府は,4日(月)で,ヨルダン国内において新規感染者が7日間連続して確認されなかったとしつつ,国外から入国した4名の感染を確認したため,累計感染者数は465名となったと発表しました。
1 地方自治省とアンマン市は,5日,6日の2日間,不安定な天候により非常事態を宣言しました。できるだけ谷・低地を避け,洪水を避け,下水にものを投げ込まないようにとのことです。また,気象庁は,雨の際にはスリップに気をつけるよう注意しており,特に夜の谷間や低地での洪水のリスクがあるとのことです。
2 防衛令第11号の追加説明
アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で,昨3日(日)に発表した決定事項に関し,各方面からの質問・要望を受け,補足として以下について説明しました。
(1)経済セクターの再稼働
全ての経済セクターにつき,6日(水)から操業再開となる。他方,全稼働での操業を許可されていないセクターに関しては,ヨルダン人が従業員の75%以下にならないとの条件の下,操業を行うことになる。(注:これ以上の説明はなかった)
(2)越県移動
全ての県は引き続き閉鎖され,許可証を与えられた者だけが越県移動することができる。従って,県内の公共交通機関に関しては,乗車率が50%までという条件の下での運行となり,アンマン,ザルカ,バルカを含む国内全ての県につき,適用される。
(3)10日からの私用車の使用許可
私用車の使用に関して,10日(日)から奇数偶数ナンバープレート制は廃止され,午前8時から午後6時までの時間帯であれば,ナンバープレート番号に拘わらず,私用車での移動が許可される。
(4)民間部門の労働者
ア 民間セクターの労働者に関して,職務の性質上又は居住地のため,越県移動を必要とする者につき,雇用主が,セクター毎に関連当局と連絡を取り,既存のメカニズムに従って許可証を取得する必要がある。
イ 日常的に越県移動をせざるを得ない多数の労働者の存在に鑑み,特にヨルダン中部の各県で勤務をしている労働者に対して移動許可を付与する案を検討中であるが,現時点で何ら決定は下されていない。
(5)公共部門
ア 公共セクターの職員の勤務時間に関しては,国民へのサービス提供を継続する必要上,現状では,省庁や政府機関は職員数30%の稼働率で許可されており,この形態がラマダン月終わりまで維持されることになる。他方,必要に応じてラマダン終了後までの期間,稼働率を職員数50%を超えない形で業務を行うことが可能となる。
イ ヨルダン政府は,各関係機関を通じて,省庁,政府機関等が,サービス提供をする上での優先事項を確認し,また,ラマダン中の業務停止期間終了後,段階的な再開と労働者の職場復帰を保障するための計画を策定する。
(6)罰則
防衛令第11号は,従業員又は顧客が,マスクや手袋の着用義務を遵守しない施設に対して制裁を課すことを規定しており,こうした施設は感染症拡大の温床となり得る。従って,施設及び国民の双方に責任があり,この目的は,保健衛生上の脅威から全国民を守ことにある。
(7)マスク供給
マスクは,民間及び軍の消費機構を通じて適正な価格で市場に供給されており,3日(日)には約400万枚のマスクが供給された。十分な数のマスクが市場や薬局で手に入る状況である。
3 ヨルダン国内の感染状況
ジャーベル保健大臣は,記者会見で次のとおり発表しました。
(1)本4日で,ヨルダン国内において新規感染者が7日間連続して確認されなかった。しかし,国外から入国した4名(ヨルダン人3名,アラブ国籍外国人1名)の感染を確認したため,累計感染者数は465名となった。
(2)4日(月),3名が退院し,現在,入院している感染者は合計で64名となった。
4 警備要員の発砲事件
3日(日)の夕刻,アンマン市内の米国大使館の外周で任務に当たっていた警備要員の武器から誤って複数の発砲があったと報じられました。発砲は外周のコンクリート壁に当たり,けが人はありませんでした。
本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。
いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。
-新型コロナウイルス感染症の予防法について-
まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111 https://www.moh.gov.jo/
ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語)
https://corona.moh.gov.jo/ar
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班(連絡先: +962−(0)6−5932005)