新型コロナウイルス感染症関連情報(ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等:4月15日)
●ラザーズ首相は,感染者が確認されていないアカバ経済特区での規制の緩和を19日(日)午前から開始し,感染者が出ていない各県に拡げていく考えを示しました。
●大学教育における遠隔授業等に関する防衛令第7号が発表されました。
●内務大臣は,防衛令第8号について,防衛令違反者が引き続き確認されている点に鑑み,今後も取り締まりを強化していくと述べました。
●15日,国内にて新たに4名の感染者が確認され,国内の感染者累計は401名となりました。
1 アブドッラー国王の政府への指示
アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で次のとおり述べました。
4月15日(水),アブドッラー国王は,フセイン皇太子の出席の上,国家政策会議を主催し,政府に対し次の指示を行った。
(1)国外のヨルダン人学生が早期に帰国できるよう,あらゆる手段を講ずること。
(2)医療・製造・農業等,各セクターの戦略備蓄量を含む国家データベースの構築。
(3)日雇い労働者に対する支援の早期実施。
2 ヨルダン政府の措置
アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で次のとおり述べました。
(1)ラザーズ首相は,明16日(木),コロナ危機の被害を受けた日雇い労働者やその他経済関連機関に対する支援策等,一連の決定を発表する予定。
(2)感染者が確認されていない県において,外出禁止令を緩和する。第一段階として,アカバ経済特区での規制緩和を19日(日)午前より開始する予定。詳細については追って発表する。なお、政府決定に対する違反が確認された場合は,再び外出禁止令を強化することとなる。
(3)遺憾なことに,感染者や接触者に関する情報を隠蔽し,他者の感染を招いてしまったケースが散見された。こうした無責任な行動は法執行の対象であり,防衛令第8号発出に繋がった。
(4)コロナ危機に起因する経済的困難を乗り越えるため,ラザーズ首相は経済政策に係る諮問員会の設立を決定した。同委員会は官民の経済専門家等から構成され,ラザーズ首相自身が委員長を務めることとなる。
(5)人道上又は緊急の理由に基づく電子外出許可証の発行につき,現在県知事等の担当者が調整中。詳細は追って発表する。
3 防衛令第7号及び第8号
(1)ヌアイミー教育大臣及びトゥーク高等教育大臣は,記者会見で,防衛令第7号について次のとおり発表しました。
ア 各種試験や学生の評価も含め,遠隔での基礎教育課程を今後も継続する。
イ 大学教育につき,遠隔で行われた授業等も単位に計上されることとする。
また,遠隔での試験実施や評価の方法を大学間で統一していく。
(2)ハンマード内務大臣は,記者会見で防衛令第8号について次のとおり発表しました。
感染者や接触者に関する情報を隠蔽し,他者の感染を招いたケースがあったことから,無責任な行動を取り締まる。
4 ヨルダン国内の感染者数
ジャーベル保健大臣は記者会見で次のとおり述べました。
(1)15日(水),国内で新たに4名の感染者が確認され,国内の感染者累計は401名となった。内訳は以下のとおり。
ア 感染した父親から家族3名への家族内感染。
イ 感染した母親から家族1名(4歳男児)への家族内感染。
(2)15日(水),15名の回復を確認した。内訳は以下のとおり。
ア プリンス・ハムザ病院から9名が退院。(現在治療中の患者数は94名)
イ アブドッラー建国国王病院から6名が退院。(現在治療中の患者数は24名)
(3)15日(水),2500件の感染検査が行われた。危機開始時の二倍の検査数である。
(4)海外から入国する貨物トラックの運転手に対して国境で検疫を実施し,入国前に感染の有無を確認することとなっている。また,入国後は自宅隔離を行う必要がある。
(5)規制緩和やラマダン月の開始に伴い,国家経済は新たな局面を迎えている。他方,対人距離の確保等基礎的な感染予防策の重要性は変わらない。国民の協力を求める。
本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。
いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。
-新型コロナウイルス感染症の予防法について-
まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111 https://www.moh.gov.jo/
ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語)
https://corona.moh.gov.jo/ar
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班(連絡先: +962−(0)6−5932005)