在外公館ニュース(2001年7月号)


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2001年7月



 去る5月19日、ヨルダン大学において同大学と日本大使館が協力して日本語弁論大会が開催されました。1996年に始まった当国での日本語弁論大会も既に5回目を迎えます。学習歴が4年以上の人、勉強をはじめて間もなくの人、レベルは様々ですが、今年は14名の参加者が約100人の聴衆に向かって、「私の夢」などのテーマで熱弁をふるいました。

 ヨルダンにおける正規の日本語教育は、現在ヨルダン大学に設置されている2講座のみですが、国際協力事業団(JICA)のシニア海外ボランティアと青年海外協力隊の2名が教員として学生の日本語学習を支援しています。昨年は、非漢字圏からの合格は多大な努力を必要とすると言われる2級の日本語能力試験に、初めて2名の合格者が出ました。

 ヨルダンの日本語学習者は、決して多くはありません。しかし、大使館で定期的に開催される日本映画会に欠かさず参加したり、日本を個人的に旅行したりする人も増え、語学学習を通じて彼らの日本への関心は着実に高まっています。また、近年、当国でアラビア語を学ぶ日本人留学生も増えてきました。異なった文化を持つ人同士が理解を深める上で言葉の果たす役割は計りきれません。今回の弁論大会では、優秀な成績を修めた2名の学生が、この夏、日本の内閣府が行っている青年交流プログラムに参加するジョルダン・チームの一員として日本に行くことが決まりましたが、日本とヨルダンを結ぶ若き親善大使として、日本への理解を一層深めてもらいたいと思います。


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