UNRWAが日本の支援による2つの保健センターを開所 |
ガザ、平成23年11月23日: 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はガザのJabaliaとNuseirat地区にあります2ヵ所の保健センターをオープンいたしました。両センターは共に日本政府から200万ドルの支援を受けて建設され、175,000人以上の難民に対し保健医療サービスを提供します。 「ガザは数々の問題に直面しており、このような状況の中でUNRWAが中東において最も不利な立場にあるパレスチナ難民のためにこの2つの保健センターをオープンすることが出来るのは非常に光栄なことである。日本政府と日本国民からの寛大な協力に対し感謝の意を述べたい」とUNRWAの清田明宏保健局長はフィリッポ・グランディ事務局長の言葉を伝えました。 この保健センターでは母子保健、家族計画、外来患者の診療、学校への出張診療のほか様々な保健サービスを提供しています。 橋本尚文対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長は「このプロジェクトは昨年の封鎖緩和措置がとられるまで停止しており、物価の高騰への対応のため計画の再考を余儀なくされるまでに至った。このような状況においても、Jabalia保健センターとWest Nuseirat保健センターの改修と拡張を実現できたことは喜ばしい。」と述べました。 この2つの保健センターに加え、日本はこれまでにも長期にわたってUNRWAのガザに対する緊急要請に対し支援を行ってきました。2005年にはガザ南部においてイスラエルにより破壊された住宅の再建のために1500万ドルの支援を行いました。2006年及び2007年にもUNRWAの緊急支援活動に対し計500万ドルの支援を行いました。 日本はUNRWAに対して9番目に多くの支援を行っており(国別では7番目)、昨年は2000万ドルを越える支援を実施しました。日本のUNRWAを通じたパレスチナ難民に対する支援は1953年から始まっており、これまでに6億ドル以上の支援を行っております。UNRWAは500万人のパレスチナ難民が現在の厳しい状況に対し、公正で永続する解決手段が実現されるまで、パレスチナ難民に対する救済事業、社会保障、そして緊急支援事業を実施していきます。 以上
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