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* 在ヨルダン日本国大使館 メールマガジン(第22号) *
****************2011年8月2日******
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◆目次
1.領事関連情報
○デモ関連情報
○ラマダンについて
○国内におけるけん銃使用事件
○オンライン安否照会システムの開設
○還付金残高確認証(架空の証書)についての注意喚起
○7月中に発生した大規模テロ事件(ヨルダン国外)
○感染症広域情報「鳥インフルエンザの流行状況について」
2.広報文化関連情報
○日本工芸展の開催
○中東学生会議メンバーのヨルダン訪問
3.その他
○2011年国連事務局ヤングプロフェッショナルプログラム(YPP)試験について
○当館休館日のお知らせ
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1.領事関連情報
○デモ関連情報
7月中はデモ中に数名が負傷する事案が発生しました。デモ等に直面し,混乱等が発生した場合には,すぐにその場を離れるようお願いいたします。
(1)7月15日(金)礼拝終了後, アンマン市内のダウンタウンにおいて, 約300人規模の抗議行動が実施された。抗議行動に反対するグループ及び治安部隊が, デモ隊と報道関係者に対し暴力を振るい, 結果, 報道関係者20名, 抗議行動参加者12名, 治安部隊31名が負傷した。治安当局とメディア組織は, 予めオレンジ色のベストを約300名(抗議参加者とは別途)の報道関係者に配布していたが, 治安部隊はベストを着た報道関係者を標的に暴力を振るった。
(2)7月20日(水),上記(1)の事件を受けて,内務省前においては約250名の参加による抗議行動が,また,キング・アブドッラー・モスク(通称、ブルー・モスク)付近のPSD(ヨルダン国家警察本部)前で,治安当局に対する約300名の支持運動が実施されたが,両活動とも平穏に終了した。
(3)7月22日(金),ダウンタウンにおいて警察に対する批判と,経済・政治改革の実施、汚職の追放等を求めて,約300人規模のデモが実施された。デモの最中, 若者達が, ヨルダン内政に対する米国の干渉に抗議し,米国の国旗を燃やす場面もあったが,デモ自体は衝突等なく,平穏に終了した。
○ラマダンについて
今年度のラマダン(断食)は,8月1日から始まりました。(※正式なラマダン終了日は直前に当局から発表されます)。
ラマダン期間中,イスラム教徒は日の出から日没まで断食をする習慣になっているため,断食中のドライバーは,やや注意力が散漫になる傾向が見受けられます。特に,ラッシュアワーとなる午後2時~午後3時の間や,日没前の薄暮時(午後7時~午後8時頃)は,イライラも募り,交通事故を誘発しやすい状況になりますので要注意です。
同期間中は,運転時のみならず,歩行時においてもこれらのことを念頭に,安全に十分注意してください。
ラマダン期間中の領事窓口受付業務時間は以下のとおりです。
《 領事窓口受付時間 》
9:00~12:45
13:45~14:30
《 査証の申請 》
10:00~12:00
《 査証の受取り 》
12:30~14:30
同期間中, ご不便をおかけいたしますが, よろしくお願いいたします。
○国内におけるけん銃使用事件
最近,ヨルダン国内において,けん銃使用事案が多発しております。7月中に発生した事案をお知らせいたしますので,参考としてください。
(1)2日,青果店において,2人組の強盗が押し入り,現場に到着した警察との銃撃戦の末,犯人は逮捕された。負傷者なし。(イルビット)
(2)3日,PSDと国家憲兵隊との合同チームで,麻薬中毒者と車両窃盗犯人摘発作戦が実施された結果,18名が逮捕され,24台の盗難車と,その他麻薬、銃が押収された。(アンマン)
(3)4日,2つの犯罪グループにより銃撃戦が発生し,通報により駆けつけた警察官が事態を収拾しようとして銃を発砲したところ,両グループは逃走した。銃撃戦の結果,1名が死亡。現在詳細を捜査中。(アンマン)
(4)13日,砂漠において,警察車両が2台の不審車両を停止させようとしたところ,同車両は警察車両に発砲した。警察との銃撃戦の末,乗車していた3名が逮捕された。3人は麻薬と銃の売人であった。(マフラック)
(5)16日,銃を使用した1対1のけんかにより,1名が6発の弾丸を受け死亡した。犯人は逮捕された。(アジュルン)
(6)20日,2つの部族の衝突により,1名が銃で撃たれ死亡,数名が負傷した。(カラク)
○オンライン安否照会システムの開設
この度,外務省は海外での緊急事態の際に「海外安全ホームページ」上で邦人の安否を確認することができる「オンライン安否照会システム」を開設することとしました。
このシステムは,海外における大規模自然災害などの緊急事態の際に,照会者が家族や親族等が被害に遭っていないかどうかの照会を外務省海外安全ホームページ上で行っていただき,その照会を受けて,外務省及び在外公館が行う安否確認作業の結果を,同じくホームページ上で確認して頂けるサービスです。入力や確認に当たってはパスワードを利用していただくことになっているため,第三者にその内容を知られることはありません。
これまで大規模緊急事態にあっては、外務省及び在外公館に照会の電話が殺到したため,話がつながりにくくなる等の支障も出ていましたが,システムを活用してより円滑に安否照会を行っていただくことが可能になります。詳しくは海外ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/online_oshirase.html)をご参照願います。
○還付金残高確認証(架空の証書)についての注意喚起
日本の財務省理財局より、「『還付金残高確認証』(架空の証書)についてのご注意」が発出されましたので、お知らせいたします。
「還付金残高確認証」は架空の証書であり、この証書を用いた詐欺事件は昭和59年に摘発されましたが、その後もこの証書を使用した事案が発生しているとして、注意を呼びかけています。「還付金残高確認証」は、財務省(大蔵省)において発行した事実はなく、法律上も存在いたしません。
つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、この「還付金残高確認証」を用いた資金提供等を持ちかけられた場合には、絶対に応じないようご注意願います。
本件に関する詳細については財務省ホームページアドレスをご覧ください。
日本語版: http://www.mof.go.jp/jgbs/topics/za072.htm
英語版: http://www.mof.go.jp/english/jgbs/topics/individual/bon001.htm
○7月中に発生した大規模テロ事件(ヨルダン国外)
(1)インド・ムンバイにおける連続爆弾テロ事件(報道)
7月13日,午後7時前後(現地時間)の約15分間の間に,ムンバイ市内3カ所(いずれも商業地)で連続爆弾テロ事件が発生した。現地の報道によると,これまでに死者18人,負傷者131人(重傷者を含む)の被害が出ている。現在まで,テロ事件の背景は不明。ムンバイでは2008年11月にも同時多発テロが発生し,市内の十数カ所(駅・高級ホテル・カフェ等)で1時間ほどの間に襲撃があり,外国人26人を含む171人の死亡,294人の負傷者を出している。この中には,日本人出張者2人の死傷者も含まれていた。
(2)ノルウェー・首都オスロと郊外における連続テロ事件
報道によれば, 7月22日午後3時25分頃(現地時間),ノルウェーの首都オスロ中心部の政府庁舎前で爆発事件が発生し, 少なくとも7人が死亡し,10人以上が負傷した模様で, 死傷者の人数は今後増える可能性がある。また、同日午後5時30分頃(現地時間), オスロ市北西約40kmのウートオイヤ・キャンプ場において, 警察官を装った男が銃を乱射し,これまでに少なくとも84人が死亡したとの情報もある。事件発生当時, 同キャンプ場で開催されていた与党労働党青年同盟主催の会合には約600人の若者が参加しており, ブルントラント元首相の参加も予定されていたとの報道がある。これまでのところ, 両事件の背景詳細は不明だが, 現地警察は実行犯のノルウェー人の男を両事件の容疑者として逮捕し, 事件の背景や動機の捜査を行っている。
○感染症広域情報「鳥インフルエンザの流行状況について」
7月15日,外務省海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)に感染症広域情報として「夏休みに海外へ渡航される皆様へ(海外での感染症予防について)」が発出されましたので, ご参考までにお知らせします。
2.広報文化関連情報
○日本工芸展の開催
7月17日(日)から31日(日)までヨルダン博物館にて国際交流基金の日本の工芸品展「手仕事のかたち:伝統とわざ」を開催しました。多くの皆様が訪れお楽しみいただきました。また多くのご意見,コメント等も頂きましたので,今後の国際交流基金他の当館関係文化事業等に役立てたいと思っております。ご協力有り難うございました。
○中東学生会議メンバーのヨルダン訪問
7月26日(火)~27日(水)の2日間,日本の国際基督教大学の学生を中心とした中東学生会議のメンバーがヨルダンを訪問し,ヨルダン大学の学生と大使館多目的ホールにて学生会議を開催しました。日・ヨルダン学生間で有意義な意見交換を行っておりました。今後の将来を担う日・ヨルダン青年の草の根交流,彼らの活躍に期待しています。
3.その他
○2011年国連事務局ヤングプロフェッショナルプログラム(YPP)試験について
国連事務局YPP試験は, 2010年まで実施されてきた国連職員採用競争試験に代わり,本年から新たに実施されることとなっている, 国連事務局若手職員を採用するための試験です。年に一度試験が行われ, 試験に合格しポストをオファーされた者は2年間の勤務の後, 勤務中の成績が優秀であれば引き続き採用され, 新たな任地で勤務となります。最初の5年間で少なくとも2つの任地及び分野を経験することになります。
試験対象国は毎年異なりますが, 2011年は日本も対象国に含まれています。募集対象分野も毎年異なり, 2011年は行政(Administration), 人道(Humanitarian Affairs),広報・PR(Public Information)及び統計(Statistics)の4分野です。(注:試験申し込みは1つの分野のみ可能です。複数の分野に申し込みをした場合は自動的に受験資格が失われます。)申込締切日 9月10日(土)(米国東部標準時午後11:59)までです。
詳しくは, 国際機関人事センターのウェブサイト(https://careers.un.org/lbw/home.aspx?viewtype=NCE)にて確認してください。
○当館休館日のお知らせ
8月の当館休館日は以下のとおりです。
8月30日(火) ラマダン明け大祭(イード・アル・フィトル)
8月31日(水) ラマダン明け大祭(イード・アル・フィトル)
9月 1日(木) ラマダン明け大祭(イード・アル・フィトル)
※イスラーム暦のため,変更の可能性があります。
※大使館の休館日は制度上,1年間の総休館日数が日本国内の官公庁と同数になるよう,ヨルダンと日本の祝日を調整して年毎に決定しています。
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